t泉州南消防組合議会視察報告②

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2015年 7月 31日



 本日は、昨日に引き続き、28日29日で行ってきた泉州南消防組合議会視察報告を致します。



2日目は、場所は静岡県焼津市なんですが、焼津市と隣接する藤枝市の2市で構成する、志太(しだ)広域事務組合志太消防本部焼津消防署で勉強してまいりました。



1、消防以外にも広域化を進める志太広域事務組合



 静岡県は、県内を3圏域(東・中・西)に分類し、消防行政の広域化を図っています。

 その中で、中部圏域(6市2町)の内、焼津市と藤枝市が先駆を切って平成25年3月31日に、志太広域事務組合志太消防本部を発足しました。

 広域化に伴う庁舎等の位置は、変更なく藤枝市・焼津市共に、3つ、計6つの消防署・分署を配置してます。

 人員の比較としては、広域化前の職員数259人に対して、250人でスタートし9人を削減したとのことです。

 人口は、焼津市藤枝市共に、約14万と同じぐらいで、面積が藤枝市の方が2倍強広いのですが、経費の負担割合はほぼ1/2だそうです。

 広域のメリットとしては、市域を越えた出動により、現場到着時間が最大で4分短縮されたそうです。また、初動体制の強化と効果的な運用が可能となり、被害の軽減に繋がった点をあげておられました。

 ただ、この志太広域事務組合というのは、消防の広域化だけではなく、斎場・清掃工場・リサイクルセンターや看護専門学校まで行っているようで、広域の下地がしっかり整っているようです



2、天皇陛下がお食事された消防署



 我々、この日訪れた消防署は、阪神淡路大震災以降に建てられたものです。当初は、約半分の施設建設予定であったものが、大震災を教訓に消防だけではなく災害対策機能も含めた施設にと、急遽規模拡大し建てられたものだそうです。

 そして、エピソードとしては、天皇陛下が焼津市にお越しになられた時、昼食を御とりになる際に、安全な施設を考慮し、この消防署にお越しになられたとのことです。

 我々が、研修を受けた、見晴らしのよい多目的ホールでお過ごしになられたようです。

 さて、施設の見学をさせて頂いたのですが、まず、目に止まったのは、焼津市の市役所は老朽化(今後、建て替えの予定)していることと、海に近いということもあり、いざという時には、ここが災害対策本部になるそうです。

 よって、災害対策本部が常設されていました。また、2Fのフロアーには、市役所の危機管理室が入っており、常に、消防事務局側と連携が取れやすい環境にしていました。

 この点は、大きく評価できます。以外と、行政は縦割りであることから、消防と危機管理の連携がスムーズでないことが多いのですが、ここはこの点がしっかりカバーできる体制でした。

 そして、1Fには、防災の体験コーナーが設置されており、この日も子ども達とお母さん方とで、多くの市民の皆様が利用し、実体験をしていました。

 泉州南消防組合本部である、泉佐野市の本部では、この防災が体験できるところがかつてありました。現在は、老朽化しメンテナンスに大きな予算が伴うことから、施設の利用が出来ないのですが、何とか3市3町の広域で運用しているので、利用できるように予算捻出をして頂きたいと思います。

 そして、3市3町の子ども達が利用でき、震災を身近に体験でき、学習の場を提供できるようして頂きたいものです。

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